漢字分類表 凡例
  ―― 人生、字ヲ識ルハ憂患ノ始メ(蘇軾「石蒼舒酔墨堂」)

 この表は、漢字の異体字を整理した分類表である。少なくともインターネット上では似たようなコンテンツを見つけることが出来なかったので作成した。
 原則として日本標準字体を親字に据え、中国大陸に於ける簡体字や、台湾に於ける台湾正字(国字標準字体)、韓国に於ける韓国正字(韓文漢字)等、Unicodeに含まれる、異体字とされる漢字を出来うる限り網羅する(細々と作業続行中)

 容量が3M 近くと大変に大きいので、比較的スペックの高いコンピュータで閲覧されたい。


 底本には以下を用いた。
 『角川新字源 改訂版』 小川環樹・西田太一郎・赤塚忠編、角川書店、平成14年12月5日改訂版40版
 『新漢語林 初版』 鎌田正・米山寅太郎著、大修館書店、平成16年12月1日初版
 『新 誤字俗字・正字一覧表』 法務省民事局局付自見武士・法務省民事局民事第一課係員赤間聡解説、テイハン、平成17年6月19日初版
 「Unicode.org」内「UTR #30: Character Foldings」内「SimplifiedHanFolding」 http://unicode.org/reports/tr30/datafiles/SimplifiedHanFolding.txt 2004年7月16日付

 - は、ユニコード未登録の字である。
 ? は、当該書籍の字形と微妙に異なる字に附した。
 U+ で始まるユニコード番号には16進数表記を用いた。
 点の微妙な長さ及び向き、並びにくさかんむりの画数等を妥協点とした。

 『角川新字源』改訂版及び『新漢語林』初版に於いて
 【親字】は、当該書籍で親字とされている字であり、親字に対応する舊字に便宜上附したアルファベットは、同一セル内でのみ対応する。
 『角川新字源』改訂版の「なりたち」及び、『新漢語林』初版の「字義」に於ける字体の分類は、一部の例外を除いて割愛した。
 『新漢語林』初版に於ける字体の問題を含む字は、「俗/同」のように表記した。この問題に関する詳細は、弊サイト内に設けた以下のURL を参照されたい。
  http://suisui.ojaru.jp/zy_teisei_shin_kangorin.html
  http://suisui.ojaru.jp/zy_teisei_shin_kangorin.pdf

 『新 誤字俗字・正字一覧表』に於いて
 【正等】は、「通用字体」を表す。
 (正等)は、「規則別表第二の二に掲げる字体」を表す。
 〔正等〕は、「常用漢字表において括弧が添えられている漢字のうち、子の名に用いることのできない字体」を表す。
 〖正等〗は、「従前は子の名に用いることができた字体であるが、昭和五十六年十月一日以降は子の名に用いることができない字体」を表す。
 《正等》は、「上記に含まれない漢字で康煕字典又は漢和辞典で正字とされている字体」を表す。
 〈正等〉は、「五二〇〇号通達別表に掲げる字体」を表す。
 ◎の付されている字体は、「別字(同字、古字又は本字を含む。)であるが、誤記される例が多いので、申出がある場合には、訂正を認めるもの」を表す。
 ▲の付されている字体は、「漢和辞典に俗字として記載されている文字であり、申出がある場合には、訂正を認めるもの」を表す。
 (表1) は、「常用漢字に関するもの」を表す。
 (表2) は、「規則別表第二の一の漢字に関するもの」を表す。
 (表3) は、「常用漢字・規則別表第二の一の漢字以外に関するもの」を表す。
 (別表) は、巻末の「別表」を表す。

 「字形考察」に於いて
 簡体字 は、ここでは簡体字及び簡化字のことである。なお、簡体化された字が別の字に一致することがあったり、字形が異なったり、必ずしも全ての場合に於いて当該簡体字に対応するわけではないが、ここでは一切の注釈は割愛した。これに関してはお手持ちの簡体字に関する本を参照されたい。
 簡体字(D1) は、後記する「SimplifiedHanFolding」(DRAFT1) による分類である。
 簡体字(第1,2,3表) は、後記する「简化字总表」による分類である(未対応)

 使用或いは参照した文献及びWebサイトは以下の通り。
 『王引之校改本 康煕字典』 清の張玉書等の編撰、清の王引之等の校訂、1996年1月第1版、上海古籍出版社
 『国字の字典』 飛田良文監修・菅原義三編、東京堂出版、平成11年8月25日七版
 「CyberLibrarian」内「ユニコード(東アジア)」 http://www.asahi-net.or.jp/~ax2s-kmtn/ref/unicode/e_asia.html
 「Chinese Text Project」内「Chinese Text Project Dictionary」 http://chinese.dsturgeon.net/dictionary.pl?if=en
 「京都大学人文科学研究所」内「CHISE IDS 漢字検索」 http://chise.zinbun.kyoto-u.ac.jp/ids-find